生姜の効果・効能【妊活におすすめの食材】
身体の「冷え」をとり、「身体を温める」生姜
「生姜」は古来から世界中で用いられている食材であり、インドや中国では、少なくとも紀元前500年前から用いられていいたそうです。
また、日本でも紀元前3世紀頃には中国から伝わっていたようで、日本最古の歴史書である「古事記」にもその内容が記載されています。
「生姜」の品種は世界中に約500種類以上あるといわれており、「生姜」や「ジンジャー」といった呼び方に近い名前で呼ばれる「生姜」の仲間の品種にも、たくさんの種類が存在します。
日本で一般的に使われている「生姜」はアジアが原産です。
これが、古くから日本で栽培されているうちに、だんだんと日本の風土や気候にあった品種が生まれるようになりました。
血液の循環をスムーズに行えるように働きかける生姜
「生姜」も持つ効能や効果として、最もよく知られているのは、血液の循環をスムーズに行えるように働きかけることによって、身体を温めてくれるというものです。
妊活中の女性において、その重要なポイントの1つに、身体の「冷え」をとり、「身体を温めること」がありますので、「生姜」は妊活におすすめの食材であるといえます。
このような、身体を温めてくれる効果は、同時に新陳代謝を活発にもしてくれるため、ダイエットに利用されることもあるようです。
また、「生姜」には、胃や腸に働きかけ、消化機能を促進するという効能もあります。
妊活中に、身体に不調が発生した場合、その原因は、身体の中にある体にとって不必要なものや、負担となるものによるものだといわれています。
したがって、消化機能を促進してくれる「生姜」は妊活中の体調を改善してくれる食材であるといえます。
さらに、「生姜」には、はっきりとした効果はまだ確認されていないようですが、吐き気をとめる効果もあるといわれています。
東洋医学においては、乗り物酔いに効果があるといわれていて、バスや船などの乗り物に乗る際に利用されていることもあるようです。
この効能は、妊活中というよりは、妊娠中において、つわりが酷い時にそれを和らげてくれるのに役立ってくれます。
その他の「生姜」の効能としては、殺菌効果があります。
「シンゲロール」という、生姜に含まれる成分に殺菌作用があり、「ジンゲロン」には食中毒予防の作用があるといわれています。日本で寿司や刺身に「生姜」が添えられているのは、薬味としてだけでなく、その効能を利用しているからです。この効能で、妊活中の大事な身体を、食中毒等から守ることができます。
「生姜」の種類としては、「葉生姜」という初夏にとれる葉のついたもの、「新生姜」という秋にとれるもの、「ひね生姜」という茶色のよくスーパー等でみかけるもの等があります。この中で、「ひね生姜」が一番身近でよく用いられており、料理や湿布等に、すったり、しぼったり、スライスにしたりして使われることが多くなっています。
すった「生姜」とハチミツや砂糖をお湯でといた「生姜湯」は、風をひいた時によく飲まれ、身体を温め、のどの痛みにも効果があるといわれています。
微熱がある時には、「生姜」には発汗作用もあるので、熱を下げる効果も期待できます。
妊活中や妊娠中には、風邪薬であっても、あまり余計な薬は飲みたくないものなので、「生姜」を利用して風の予防や、悪化を防ぐのも良いと思います。
また、「生姜」は乾燥させると、生の状態では存在しない、「ショウガオール」や「ジンゲロン」が発生するため、生の状態よりも乾燥された「生姜」のほうが効果が高いといわれています。
「生姜」の効能を最大限に発揮させたいのであれば、乾燥された「生姜」を使用するようにしましょう。