人工甘味料はNG?【妊活中に食べてはいけない食材】
肥満、糖尿病、虫歯等の病気の抑制には効果があるけれど・・・
「人工甘味料」とは「食品添加物」で、天然には存在しない「人工」の成分を使って甘味をつけるために使われます。
砂糖等の天然素材からできた甘味の代替えの甘味料として使用されており、砂糖よりも強い甘味があります。
ただ、血糖値が上昇するのが緩やかなので、体内において吸収されにくいという特徴があるため、肥満、糖尿病、虫歯等の病気の抑制には効果があるとされています。
「人工甘味料」には様々な種類がありますが、代表的なものは、「アスパルテーム」と「スクラロース」です。
「アスパルテーム」は、砂糖の約200倍も甘味度があり、すっきりとした甘さが特徴となっています。
「アスパルテーム」は主に、ダイエット食品、清涼飲料水、お菓子等に含まれており、また、シュガーレス食品の甘味料として砂糖の代わりに使用されることが多くなっています。
「スクラロース」は、砂糖の約600倍も甘味度があり、水に溶けやすく安定しているという特徴があることから、多くの加工商品や飲料に使用されています。
「スクラロース」は主に、チューインガム、キャンディー、ジャム、焼き菓子等に含まれています。
このように普段、私たちが毎日食べている多くの食品に「人工甘味料」は使用されています。
そして、「人工甘味料」を過剰摂取すると、妊活に悪影響を与える可能性があります。
まず、「アスパルテーム」に関しては、代謝される際に生産される代謝物であるフェニルアラニンに問題があるとされています。
フェニルアラニンを代謝する機能が弱い先天性の病気で「フェニルケトン尿症」という病気があり、「フェニルケトン尿症」の人がフェニルアラニンを摂取すると、フェニルアラニンが体内に溜まってしまいます。
人間の体はフェニルアラニンが蓄積されると、「神経発達の障害」「運動神経発達の遅延」「セロトニン分泌異常による身体と精神の不調」等の症状が発症してしまいます。
この「フェニルケトン尿症」という病気は、約8万人に1人がかかるという稀な病気ですが、妊娠して、おなかの中の赤ちゃんがこの病気ではないという保証はないため、胎児のうちから体内にフェニルアラニンが蓄積してしまうことになります。
もし、「フェニルケトン尿症」だった場合、お母さんが「アスパルテーム」を大量に摂取すると、代謝物のフェニルアラニンが大量に胎児の体内に蓄積して、前述のような症状が発症する可能性があります。
特にセロトニンは、神経伝達物質で心の安らぎに大きく関与するといわれており、不足すると鬱の症状が発生しやすくなるといわれています。
また、「アスパルテーム」は腐りやすいという性質があるため、防腐剤が多く使われています。
防腐剤は妊活中の女性や男性に悪影響を及ぼす可能性があり、特に男性は精子の質が低下する危険性があります。
一方で、「スクラロース」は、その成分構造自体に問題があるようです。
「スクラロース」の分子構造には、人間の体にとって有害物質である、塩素が入っています。
ただ、「スクラロース」が食品添加物として認可され、摂取されるようになってから、まだ日が浅いため(日本で1999年7月に認可)、人体への影響はまだはっきりと出ていないようです。
正式に認可されている食品添加物のため、少量の摂取では問題ないはずですが、長期間にわたって大量に摂取した場合にはどうなるのか?という結果はまだ出ていません。
その他、「アスパルテーム」には、発がん性の危険性があるという報告もあるようです。
したがって、妊活中、妊娠中の人工甘味料の摂取は基本的に避けるようにし、できるだけリスクを遠ざけるようにしましょう。