マカオのマァコッミュウ。航海の女神「阿媽(アマ)」に祈願!【マカオの子宝スポット】
中国南部や台湾などで広く信仰されている航海の女神「阿媽(アマ)」を祀っている
「マァコッミュウ」は、マカオ最古の中国寺院で、中国南部や台湾などで広く信仰されている航海の女神「阿媽(アマ)」を祀っていることから、旅の安全祈願を目的として、大変多くの人が訪れています。
子宝祈願に関する言い伝えも古くからあり、その方法は境内にある「百年夫婦樹」という木に夫婦で子宝祈願うするというものです。
神女がマカオ半島の上に現れ、安全に船を導いたという伝説
マカオは、東アジアにおけるキリスト教普及の拠点となった場所で、16世紀ごろからは東西貿易の重要な中継地点として栄えました。
明の時代になってからは、長きにわたってポルトガルの支配下にあったのですが、1999年には中国に返還され、その後は特別行政区の位置づけとなりました。
このような歴史があるため、マカオでは東洋と西洋の文化が絶妙に融合しており、独特の魅力を持つ場所として、とても人気を集めています。
ポルトガルの支配下にあった明の時代に、1艘の商船が難破しそうになったときのこと、神女がマカオ半島の上に現れ、安全に船を導いたという伝説があります。
その後、難破を免れた船の乗組員たちが、神女が立っていた場所に建てた寺院が、媽閣廟(「マァコッミュウ」)です。
また、この「マァコッミュウ」の岸が、はじめてポルトガル人が、マカオの地に上陸した場所といわれています。
ここで、現地人に地名を聞いたところ、「媽閣」(マーコウ)と返したため、以後ポルトガル人は、この地域全体のことをマーコウという発音から、「Macau」と称すようになったそうです。
「マァコッミュウ」には、嵐の中、中国から阿媽を乗せてたどり着いたと伝えられるジャンク船の絵が、境内の中庭に置かれています。
マァコッミュウ」には願い事を叶えてくれると言われる爆竹があります
爆竹にはその音が邪気を祓い身を清めてくれるという言い伝えがありますが、「マァコッミュウ」には願い事を叶えてくれると言われる爆竹があります。
「丁財両旺」(子宝に恵まれ、財を成し、家が栄える)という言葉が、その爆竹の中に入っている札に書いてあるため、子宝だけでなく全般的な運気の向上の効果が期待できます。
世界遺産にも登録されている「マァコッミュウ」
「マァコッミュウ」は世界遺産にも登録されていることから、世界各国からの観光客でいつもにぎわいを見せています。
ただ、マカオ市民にとっては昔から今も変わることのない生活の場であるので、世界遺産であるからといっても特別に立ち入り禁止になっているとか、撮影が禁止されているといった規制は設けられていません。
マカオの街並みを歩きながら、気軽に世界遺産巡りをすることができ、さらに子宝祈願までできるのですから、子宝に恵まれず悩んでいる人は是非一度は訪れてみたいスポットといえると思います。