ヨーグルトの効果・効能【妊活におすすめの食材】
妊娠しやすい体作りにとって大切なヨーグルトの乳酸菌
「ヨーグルト」は発酵食品であり、牛や山羊や羊の乳に酵母や乳酸菌を混ぜて発酵させて作ります。
生乳は、そのままの状態では腐りやすいのですが、乳酸菌で発酵させると保存性が格段にあがるため、発酵食品である「ヨーグルト」は古くから利用されてきました。
もともと「ヨーグルト」はトルコ名で、乳酸菌を利用して作った発酵乳に対して名付けられました。
ブルガリア人に長寿者が多い理由として、「ヨーグルト」を常用している人が多いということが原因であるとメチニコフが発表し、日本にはフランスから、明治41年に輸入されました。欧米の「ヨーグルト」は全乳が用いられることが多いのですが、日本では脱脂粉乳を原料として作られています。
また、乳酸菌には、「ヨーグルト」菌もしくはブルガリア菌が使われており、その味は甘みが強く、酸味が弱めで、「ヨーグルト」自体が硬めであるのが特徴となっています。
現在では、普通のプレーン「ヨーグルト」のほか、果実入り「ヨーグルト」、果肉入りソフト「ヨーグルト」等の様々な種類の「ヨーグルト」が販売されています。
乳酸菌は妊活をサポートする働きがあるといわれています。
「ヨーグルト」には、前述の通り、乳酸菌が含まれていますが、この乳酸菌は妊活をサポートする働きがあるといわれています。
妊娠するためには、ビタミンやミネラル等の栄養素が必要不可欠です。
しかし、これらの栄養素は腸内環境により摂取の良し悪しが変わり、もし腸内環境が悪ければ栄養素の吸収に支障が出るうえに免疫力の低下等も起きてしまいます。
免疫力の低下により病気になると、卵子にも影響が出てしまうため、腸内環境を整えることは妊娠しやすい体作りにとって大切となります。
腸内環境が悪い状態とは、腸内で「腐敗」が起こっている状態で、反対に腸内環境が良いというのは「発酵」が起こっている状態であり、これは健康的な「発酵」で、腸内がしっかりと働いている証拠となります。
この腸内の「発酵」を促すのが「善玉菌」で、腸内環境を整えるには、この「善玉菌」を増やす必要があります。
「ヨーグルト」には、この「善玉菌」である、ガセリ菌やビフィズス菌が含まれています。
このガセリ菌やビフィズス菌は乳酸菌であるため、妊娠しやすい体作りをサポートするのに乳酸菌は欠かせないといわれているのです。
妊活中にはカルシウムも多く摂取するべきだといわれています。
また、「ヨーグルト」には、カルシウムも多く含まれているのですが、妊活中にはカルシウムも多く摂取するべきだといわれています。
実は、胎児の骨は、妊娠中に摂取したカルシウムがその形成に使われるという訳ではなく、母親の骨のカルシウムが使われて形成されるそうです。
したがって、妊娠して胎児が発育していくと、母親の骨のカルシウムがどんどん使われて減っていくことになりますので、その分、カルシウムの蓄えが必要となります。
もし蓄えが無いと、母親の骨に影響が出て、骨粗しょう症のリスクが高まります。
そのため、妊活中からしっかりとカルシウムを摂取するようにし、母親の骨に十分なカルシウムの蓄えを作っておくことが重要となります。
また、カルシウムは、子宮の中で精子が卵子を探して受精する際に必要不可欠な働きをしているといわれています。
したがって、女性がカルシウムをしっかりと摂取すると、子宮の中での精子の運動率が高まるとされています。
ただ、「ヨーグルト」に含まれている、すべての乳酸菌が生きて大腸に届き働いてくれるわけではなく、中には胃で死んでしまう菌もあります。
したがって、生きたまま腸に届く乳酸菌を含んだ「ヨーグルト」を選ぶ必要がありますが、その目安となるのが「トクホマーク」(トクホは「特定保健用食品」の略)です。
このマークは、乳酸菌が生きて腸に届くことを証明した「ヨーグルト」しか付けることができませんので、このマークを付けた「ヨーグルト」を選ぶようにしましょう。