冷静に思考を見つめてみた。私の転換期。【Aさんの妊活体験記:思考編】
正直な話、黒い気持ちで渦巻く妊活
声を大にしては言えませんが、本音の部分について・・・。
妊活中って、正直、黒い感情や気持ちで支配されます。
こんな気持ちや感情を抱いていて、私、大丈夫かな。母親になれるのかな・・・って思う程に、人の事を羨んだり妬んだり。
人って、自分に無いものを持っている人を羨ましく思いますよね。
これって、人間らしくて私はとても良い事だと思うんです。
妊活中は、人の妊娠が心から喜べなかったり・・・
妊活中は、人の妊娠が心から喜べなかったり。
妊婦さんを見るのも嫌なのが本心だったり。
数年前、ゾッとした事件をニュースで知りました。
不妊治療を頑張っていた女性が、妊婦さんを羨むあまりに妊婦さんを階段から突き落としたと。
犯罪ですし、あってはならない事件です。
身勝手すぎる事件ですよね。
不妊治療を頑張っていた女性は、赤ちゃんを強く願っていたのでしょう。
願う思いが強くて、妊婦さんを羨ましく思い、犯行に及んだのでしょうか。
私も、妊婦さんを視界に入れたくなくて、産婦人科近くの道は歩かないようにしたり、電車の優先座席付近には乗車をしないようにしたり。
自分が、もし妊婦さんになれたらって思う夢の姿をしている女性が、なんだか遠い果てしなく遠い存在に思えて、自分には手に入らないように思えて悲しくなったりもしました。
ある時冷静に思考を見つめてみた。私の転換期。
子供の頃から、人一倍負けず嫌いだった私。
競争の場では、仲良しなお友達にもライバル心を剥き出しにし、負けた悔しさで次なる勝負を挑んだり。
自分に常に自信が無くて、弱いって思われたくなくて、大きな態度を取ったり強気に出たり。そんな子供でした。
大人になってからも本質の部分は変わらずで、だから妊活においても私より後に結婚をした友人に妊娠を先越されると、もう悔しくて悲しくて憤りを隠せませんでした。
なんだか、誰かしらに妬みや羨む気持ちを抱いているのって疲れるなと、ある時ふと冷静に見つめてみたんです。
自分に疲れていたというか。これって、立場が逆だった場合は、私も人に妬まれたら辛いに決まっていると。
こんな黒々とした気持ちいっぱいの私が、母親になれるのだろうかと。神様は授けて下さるのかと。
そう思うと、余計に辛くもなりました。
それは、結果が出せない苛立ちや憤りを誰かのせいにしたがっている自分が辛くてです。
自分の人生、自分次第なのになかなか妊娠に至らない結果を嘆いて、なんであの子より私なの!と比較してばかりで。
私も、いつかあんな風に大きなお腹を抱えて歩く日が来ると思わなくちゃ、今の日々は無駄になると反省しました。
絶対に私も、妊婦さんになってみせると。
そして今、妊活する側に立ってみて
実は、私も妊活中です。
二人目妊活と言いましょうか、二人を授かりたいなと思うようになり、妊活を始めた所です。
一人目の時のように金銭的にも時間的にも肉体的にも余裕は無く、通院は考えていません。
日々の生活の中で、できる範囲で妊活を楽しみながら進めたいと思っています。
一人目妊活中だった頃、二人目妊活中の方とSNS上で知り合いましたが、心から打ち解け合える事ができませんでした。
原因は、私にあります。相手と同じ妊活をしているようで、やっぱり気持ちが違う。
一人でもお子さんを授かったんだから、それでいいじゃないかと思っていました。
一人目妊活中の人からすれば、それが正直な思いだと思います。
その頃の自分の気持ちを鮮明に覚えているから、私は今後は妊活仲間を作るつもりはありません。
一人目と二人目の違いって、誰でもあると思います。
こうやって、その時その時の自分を取り巻く状況など違いはあれども、自分がどの立場に立つか分からないからこそ黒い感情だけで人と接するのは、良くはないなと振り返ります。
人間らしい黒い感情は、現状況を必死で頑張っているからこその証だと思います。
だから、私は黒い感情を抱く事は良い事だと思います。
しかし、それだけで人と関わるのは違うのではないかと。
一人目妊活中に、二人目妊活さんからの仲良くしましょうというメッセージは辛かったです。
その時の自分も必死、けれども二人目妊活中の今の自分も必死です。
自分もいつかは、相手側、向う岸と表現しますが向う岸に立つかもしれない。
黒い気持ちの隙間でも、少しでいいから向う岸に立つ自分として、思考を変えられたら妊活の幅も広がると思います。
Aさんの妊活体験ブログ
Aさんの詳細情報【30代前半の主婦、1児の母】:
27歳で結婚。
20代のうちに1人目を産み、30歳で2人目を産むという順調に妊娠する事を前提とした出産計画を描いていたものの中々子宝に恵まれず妊活開始。
仕事と通院と家事の両立の大変さを乗り越え、妊活歴トータル3年、内クリニック通院期間は1年2ヶ月という期間を乗り越えて今では1児の母になっています。